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ブルータリズムとは?特徴・配色・Webデザインへの活用を解説

ブルータリズムの特徴を表す打放しコンクリートと幾何学的な構造体のグラフィック

ブルータリズムは、1950年代にイギリスで生まれたモダニズム建築のムーブメントです。フランス語の「生のコンクリート(béton brut)」を語源に持ち、素材・構造・機能をむき出しにすることを美学の根拠とします。1970年代には「冷たく人間味がない」と批判を受け衰退しましたが、2010年代以降SNSを中心に再評価が進み、その力強さと剥き出しの美学は「Webブルータリズム」としてデジタルデザインの世界にも移植され、現在もアンチデザインの先端トレンドとして根強い人気を誇ります。

ブルータリズムとは?

ブルータリズムは1950年代のイギリスで、建築家アリソン&ピーター・スミッソン夫妻が提唱し、批評家レイナー・バンハムが「ニュー・ブルータリズム」として定義した建築運動です。名称はル・コルビュジエが後期作品で多用した「ベトン・ブリュ(béton brut=生のコンクリート)」に由来します。

バウハウス以来のモダニズムが形骸化した時代への反動として生まれ、素材・構造・機能を装飾一切なしにそのまま露出させることを美学の根拠としました。打放しコンクリートの荒々しい質感、型枠の木目が残る表面、剥き出しのパイプや鉄骨——「正直な建築」こそが理想とされました。

1970年代以降、ポストモダニズムの台頭と「冷たく全体主義的だ」という批判を受け建築の世界では衰退しますが、2010年代にSNSを起点とした再評価の波が到来。彫刻的な力強さが見直されると同時に、その思想はWebデザインへと移植され、UIの常識を覆す「Webブルータリズム」としてアンチデザインの旗手となっています。

ブルータリズム (brutalism) またはニュー・ブルータリズム (new brutalism) は、1950年代以降に多く見られるようになった建築様式である。ブルータリズムの特徴は、素材や構造を露出させて質感を強調させることであり、打放しコンクリート(ベトン・ブリュット/生のコンクリート)やレンガを主に使用して建てられ、塗装や化粧板は使わない。この様式では幾何学的な模様をモノクロームで表現し、これにガラスや鉄なども使用される場合が多い。

主な視覚的特徴

  • コンクリートのグレー、鉄の黒を基調とする無彩色。デジタルでは加工のない純粋な原色(RGB青・赤・黄)や蛍光色、白と黒のモノトーン
  • 未加工で不整形な幾何学形状。直角と直線で構成された巨大なブロック、グリッドをあえて破壊した歪なオブジェクト
  • 構図非対称(アシンメトリー)で、階層構造を無視した未整理なレイアウト。要素の粗野な並置や、画面をはみ出すような大胆な配置
  • 書体装飾のない無骨なサンセリフ体(Helvetica・Arial・Univers)や等幅フォント(Monospace)、システムフォント、極端に太いボールド体
  • テクスチャコンクリートのザラザラした質感、型枠の木目の痕跡、金属の錆。デジタルではプレーンテキスト、グラデーションのないベタ塗り
  • 構造実用主義(機能をそのまま露出する)、装飾の徹底的な排除。構造体自体が美的主張を持つ

配色パレット

このスタイルを象徴するカラーパレットです。実際のWebデザインやグラフィック制作の参考にお役立てください。

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代表的なアーティスト・建築家

Le Corbusier(ル・コルビュジエ)

スイス出身のフランス人建築家(1887〜1965年)。『ユニテ・ダビタシオン』『チャンディーガル都市計画』で生のコンクリート(ベトン・ブリュ)を用い、ブルータリズムの彫刻的造形の礎を築いた。

Alison and Peter Smithson(アリソン&ピーター・スミッソン)

イギリスの建築家夫妻(1950年代〜1990年代)。『ハンスタントン校舎』『ロビン・フッド・ガーデンズ』で「ニュー・ブルータリズム」の概念を実践し、建築を素材と機能の「ありのまま」に還元することを主唱した。

このスタイルを採用したブランド・作品

  • 建築チャンディーガルの高等裁判所(ル・コルビュジエ設計)——露出したコンクリートのダイナミックな屋根と、格子状の巨大なファサードが象徴的
  • WebBalenciagaのWebサイト・キャンペーンページ(特定の期間・セクション)——洗練されたUIを意図的に排除したような、初期Webを思わせる剥き出しのテキストと無骨な商品一覧グリッドを用いたUIデザインが、Webデザイン界隈で「Webブルータリズム」のトレンド例として話題になった
  • 音楽カニエ・ウェスト アルバム『Yeezus』(2013年)——アートワークを一切排除し、CDケースに赤いテープのみを貼った究極の機能主義的パッケージ
  • ファッションRick Owens 実店舗インテリア——コンクリートの塊や荒削りな金属を多用した、原始的かつ近未来的な空間デザイン

AI生成プロンプト

このスタイルのビジュアルをAIで生成するためのプロンプトです。英語版はMidjourney・Stable Diffusion向け、日本語版はGemini・Adobe Fireflyで使いやすい形式になっています。そのままコピーしてお使いください。

ブルータリズムスタイルで生成したグラフィックポスターのAIイメージ

英語プロンプト

Brutalism graphic design poster. Exposed raw concrete surfaces and massive structural steel elements dominate the composition. Monochromatic concrete grey with pure primary blue and urgent warning red as accents. Asymmetric layout of oversized geometric blocks, crude bold sans-serif typography, zero ornamentation. Raw, industrial, anti-decorative aesthetic inspired by 1950s architectural modernism. –ar 16:9

日本語プロンプト

ブルータリズムのグラフィックポスター。露出した打放しコンクリートの質感と構造体がそのまま前面に出た構成。コンクリートグレーとモノトーンを基調に、原色の青と赤をアクセントとして使用。巨大な幾何学ブロックを非対称に配置し、装飾のない無骨なサンセリフ体を大胆に組み合わせる。装飾を排除した工業的・実用主義的な美学。

Webデザインへの応用ヒント

ブルータリズムは現代アート・デザイン事務所のポートフォリオサイト、ストリート系ファッションブランドのECサイト、アンダーグラウンドな音楽レーベルの特設ページと相性が良いスタイルです。ただし一般的なユーザーには「壊れている・古い」と誤解されやすく、コンバージョン率を著しく下げるリスクがあるため、全面適用は避けて意図的なビジュアルアクセントに絞って使うのがポイント。組み合わせるならY2Kサイバーパンクとの親和性が高いです。

外部リソース