Design

Design Style

DS - グラフィック | DS - トレンド

このページはプロモーションが含まれています。

コーポレート・メンフィスとは?特徴・配色・Webデザインへの活用を解説

コーポレート・メンフィスデザインの特徴を表す長い手足のフラットキャラクターと幾何学グラフィック

コーポレート・メンフィスは、2010年代後半にFacebookのAlegriaを契機としてテック業界で広く普及した、フラットで幾何学的なイラストレーションスタイルです。長い手足と小さな頭部のキャラクター、非現実的な鮮やかな肌の色彩が特徴的で、Facebook、Google、Slack、Airbnbなどのテック企業で広く採用されました。FacebookのイラストレーションシステムAlegria(アレグリア)として知られ、現在もSaaS・スタートアップのWebデザインで広く参照されるスタイルです。

コーポレート・メンフィスとは?

コーポレート・メンフィスは、2017年頃にFacebookのイラストレーションシステム「Alegria(アレグリア)」の全面導入をきっかけとして世界的に普及した、フラットかつ幾何学的なデジタルイラストスタイルです。名称はイタリア発祥のポストモダンデザイン運動「メンフィス・グループ」に由来しており、鮮やかな原色・幾何学的な形態・パターンの多用という共通点から命名されました。Are.naの共有ボードでこのスタイルの早期事例が「Corporate Memphis」と名付けられたことが、名称の直接的な起源とされています。

最大の特徴は、長く柔軟に誇張された手足、極端に小さな頭部・胴体、そして青や紫など非現実的な肌色を持つキャラクターです。多様性やグローバルなインクルージョンを「個性を消した抽象的な人物像」で表現しようとする意図があり、Slack・Google・Airbnbなど多くのビッグテック企業がこのスタイルを採用しました。しかし急速かつ画一的な普及により、2020年代初頭からは、過度に一般化された企業表現として批判の対象にもなりました。現在はテクスチャや3D・ノスタルジー表現への移行が進んでいますが、フラットイラストレーションの到達点として今なお参照されるスタイルです。

コーポレート・メンフィスは、一般に「アレグリア・アート」とも呼ばれ、メンフィス・グループにちなんで名付けられたアートスタイルで、フラットな色面と幾何学的な要素を特徴とする。2010年代後半から2020年代初頭にかけてビッグテック企業のイラストレーションとして広く普及し、企業コミュニケーションの印象を無害化する手段として使われているという批判を中心に、賛否両論の評価を受けてきた。

主な視覚的特徴

  • 彩度の高い原色とパステルカラーの組み合わせ。人物の肌色には青・紫・コーラルピンクなど非現実的な色を使用し、グローバルな多様性を抽象的に表現する
  • 誇張されて長く柔軟な手足、極端に小さな頭部・胴体を持つデフォルメされた人体造形。すべてが幾何学的なシンプルな形で構成される
  • 構図完全なフラット2次元。重力を無視した浮遊感のあるポーズや四肢を大きく広げたダイナミックなアクションが多く、パースは無視または極端に簡略化される
  • 書体視認性の高い幾何学的サンセリフ体(Geometric Sans-serif)。丸みを帯びた親しみやすいモダンなフォントが選ばれることが多い
  • テクスチャグラデーション・影・テクスチャを完全に排除したデジタルフラット。滑らかなベクターの単色塗りのみで構成される
  • 表現意図多様性・インクルージョン・グローバルな親しみやすさを「個性を消したキャラクター」によって抽象的に体現しようとするコンセプトを持つ

配色パレット

このスタイルの参考カラーパレットです。代表的な原色・パステル・ニュートラルの組み合わせを示しています。実際のWebデザインやグラフィック制作の参考にお役立てください。

#4A90E2
#FF6B6B
#FEB236
#6B5B95
#F7F9FA

代表的なアーティスト・デザイナー

Xoana Herrera(ホアナ・エレーラ)

アルゼンチン出身のイラストレーター。Facebook向けイラストレーションシステムAlegria(アレグリア)の制作に関わったことで知られる、コーポレート・メンフィスの先駆け的存在。

Marylou Faure(マリールー・フォール)

フランス出身・ロンドンを拠点に活動するイラストレーター。ポップでカラフルな女性キャラクターを得意とし、コーポレート・メンフィスの美学と親和性の高い作風で国際的に活動している。

このスタイルを採用したブランド・作品

  • WebFacebook (Meta) / イラストレーションシステム「Alegria(アレグリア)」としてWebサイト・アプリUI全体に全面採用し、このスタイルの世界的普及の契機となった
  • WebSlack / ユーザーのオンボーディング画面・エラーページ・ランディングページでのキャラクターイラストとして採用
  • WebGoogle / 各種サービスのプロモーションやヘルプ系ビジュアルにこのスタイルのイラストが採用されている
  • WebAirbnb / 各種プロダクト説明ビジュアルにこのスタイルのイラストが採用されている

AI生成プロンプト

このスタイルのビジュアルをAIで生成するためのプロンプトです。英語版はMidjourney・Stable Diffusion向け、日本語版はGemini・Adobe Fireflyで使いやすい形式になっています。そのままコピーしてお使いください。

コーポレート・メンフィススタイルで生成したグラフィックポスターのAIイメージ

英語プロンプト

Corporate Memphis graphic design poster. Flat vector illustration featuring elongated, long-limbed human figures with non-realistic skin colors (cobalt blue, lavender, coral pink) in dynamic, gravity-defying floating poses. Bright primary colors—red, yellow, blue—accented with pastels, zero gradients or shadows. Bold geometric shapes and smooth Bézier curves arranged in a clean, symmetrical composition. Optimistic, tech-startup utopian aesthetic with a touch of playful kitsch. –ar 16:9

日本語プロンプト

コーポレート・メンフィス(アレグリアスタイル)のグラフィックポスター。非現実的な肌色(コバルトブルー・ラベンダー・コーラルピンク)を持つ、長い手足・小さな頭部のフラットなキャラクターが浮遊感のあるポーズで配置。グラデーションや影のない鮮やかな原色とパステルカラーの配色。幾何学的な形状とベジェ曲線による滑らかなベクターの質感。テックスタートアップのユートピア的な明るさと親しみやすさ。

Webデザインへの応用ヒント

コーポレート・メンフィスはSaaS・スタートアップのサービスサイト、採用ページ、アプリのオンボーディング画面に向くスタイルです。ただし急速な普及により「よくあるテックサイトの絵」として既視感を持たれやすく、全面採用は避けてキービジュアルや一部のイラストに絞って使うのがポイント。組み合わせるならフラットデザインミニマリズムとの相性が良く、より個性を出したい場合はメンフィスデザインへ寄せるのも一手です。

外部リソース